ギャラリー 点  京都東山にある現代美術画廊

Gallery Ten : Contemporary art gallery in Higashiyama, Kyoto


篠原資明・松澤宥・佐倉密《MYM モードの諦王》

2026年9月19日(土) ― 12月20日(日)

13:00 ― 18:00  土・日・祝日のみ開廊


関連イベント

篠原資明×玉山拓郎×佐倉密 鼎談「松澤宥の方法 ― 詩、オブジェ、啓示、行為、そして消滅」

日時 : 2026年9月26日(土)  14:00 ― 16:00

場所 : 京都市国際交流会館 交流サロン

参加費 : 1,000円(当日現金でお支払いください。粗品進呈)

申込方法 :  info@galleryten-kyoto.com 宛てにメールでお申込みください(先着22名)

佐倉密が篠原資明のテキスト「マンダラは魂の宇宙服」に寄せて制作した作品

MYMすなわち篠原資明と松澤宥と佐倉密の出会いは、2003年に豊田市美術館で開催された「宥密法」までさかのぼります。この展覧会は、松澤宥と佐倉密の、詩と美術を融合させた二人展で、NHK教育テレビの日曜美術館で紹介されるなど、大きな反響を呼びました。

本展は、23年前の二人展の前後に、松澤宥(1922~2006)が佐倉に送った謎に包まれた二枚の私書を核としており、今回それを初公開します。そして、哲学者で詩人の篠原資明(1950~)と、現代美術で詩を試みる佐倉密(1967~)は、篠原が提案した「モードの諦王」というテーマの下、新旧のオブジェを発表します。

また、海外での活躍も目覚ましい若手美術家玉山拓郎(1990~)は、佐倉からの依頼に基づく作品を特別に展示するほか、関連イベントにも参加し、コンセプチュアル・アートの巨匠である松澤宥の仕事について、篠原と佐倉の二人と語り合います。

 およそ四半世紀の時の移ろいの中で、何が変わり、何が変わらなかったのか。篠原哲学のいう「いまかつて間」の「寂しみ」を、作家とともに感じていただければ幸いです。初秋から初冬へ色づく京都で、皆さまのご来廊を心よりお待ちしています。

 なお、本展の開催にあたり、格別のご協力を賜りましたThe Estate of Yutaka Matsuzawaの皆さまに、厚く御礼申し上げます。

篠原資明が本展のために書き下ろした二二二二字のテキスト「マンダラは魂の宇宙服」末尾の一節

「フランスの大詩人マラルメによれば、世界のすべては一冊の書物に到達するために存在するという。ただ、書物といえば、あくまで綴じられた書物が想定されがちだ。翻って考えてみれば、マンダラとは、たった一頁からなる書物である。短いといえば、これほど短いものもあるまい。しかし、そこには宇宙のありとある尊格が犇めきあう。その意味で、これほど広大なものもあるまい。両界マンダラを考慮するなら、たった二頁の書物。それらを綴じるものといえば、寂びしみという糸だけだろう。魂は寂びしむ。そして寂びしみを介してこそ、魂は新しみつつ懐かしむ。マンダラは魂の宇宙服ともなるだろう。」

佐倉密が篠原資明のテキスト「マンダラは魂の宇宙服」に寄せて制作した作品